OSSは安いか?万能か?

自分も含めここ数年OSSはブームなのだと思います。
私の居る、島根県松江市など政策のひとつにも挙げられてますし。
自分の仕事にも使っていたります。導入もしています。
確かにOSSでの導入でメリットはいくつもあります。

OSSで勉強したり、OSSを利用したりについてはとてもメリットが大きく、セキュリティ的な面からもメリットがあるといわれています。(デメリットもあります)
しかし、開発者とか技術者、研究者でなく、利用者の立場であれば一番大きく違うのはコストの部分と思われます。
ほとんどのソフトウェアは無料で入手が可能です。
OSSの特徴はそれだけではないのですが、おそらく最も認知されている要素だと思います。


問題なのはそのコストの部分だけ注目されることだと思います。

ソフトウェアやサーバ機器、ネットワークを含めたシステムとしてOSSを利用すると確かに導入コストは下がります。
しかし、こういった情報システムにおいては導入だけでは物事は完結しません。
利用を止めるまで、運用をしつつけなければいけません。
運用に大きなコストがかかることを見逃していらっしゃる方が少なくありません。

OSSを自分、もしくは他人に委託し導入した後、バージョン管理とか設定変更とかリプレイスとかどのように考えられているのでしょうか。
OSSだけでなくソフトウェアの開発はセキュリティや技術などの研究により、改変し続けます。立ち止まりません。
バージョンアップをしないとセキュリティホールやバグなどを残したままとなります。

  • 誰が常に最新情報を入手するのですか。
  • 誰がバージョンを上げるのですか。
  • 動作しない場合は誰か責任とれますか。

Webの情報で導入については、誰でも(僕でも)できるようになりました。
しかし一番難しいのは導入後です。
同じ設定ファイルがいつまでも利用可能とは限りません。

OSSに対して「無料ソフト」だけの認識はやめてほしいです。
また商用のソフトウェアの金額についても、ちゃんと理解をしてほしいと思います。

アプライアンス機などのハードウェアも同じですよね。
人が係わり、面倒を見るためには対価は必要です。


よね?