地方での勉強会の開催について

2009-02-01 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
いろいろな方がこの記事について書かれています。
僕もいろいろな思いが湧きました。
ただあまりうまく言葉にできないので、うまく書けないかも。
思いをつづっただけで、何の反対も賛成もしてないつもりなので、その辺最初に自己弁護します。


僕は山陰、島根県松江市に住んでいます。
正直、勉強会以外でもお客さんを集めるのは大変です。
コンサートの数や映画館の数・客席数をみてもそれはわかります。
なんせ人口が少ないから、当然。松江は、まだいい方だと思います。


この間から勉強会を始めました。山陰ITPro勉強会-SITW(しちゅー)といいます。
id:ripjyrさんにも手伝っていただいて、スタッフも集まってくれて、本当にうれしい。
お客さんはあまり来ませんでした。でもそれは最初からわかってます。
ある方に松江で勉強会をするってことを伝えたら、以前山陰でセミナーをしたことが
あって、すごく反応が悪かったって言われました。
「まずはスタッフが楽しんだ方がいいよ」って教えてくれました。


この地域で人を集めるとなると、1都市だけでは当然開催が難しく、周囲の都市からも
人を集めないと(それなりの)人数にはなりません。
交通機関が整備されていない割には駐車場も無いので、一般のイベントでさえ皆どうやって行くか
考えています。


ただ、人を大人数集めなくても良いのなら、どうにかなります。
好きな人だけ集まるんですから。そりゃあどうにかするでしょう。
ぼくも勉強会の日は普段使うことのないバスに大荷物を持って乗ります。
勉強会をするまでバスなんて何年(何十年?)も乗ったこと無かったです。
帰りはタクシーです。
ぼくは恵まれているかもしれません。
周囲の都市からではホテルに泊まった方が安いでしょう。
同じ市内でもホテルの方が安いという人もいます。


自らが行きたいと思うようにならないと、イベントは継続できないと思います。
やはり参加する人たちが楽しむようなものでないと継続できないんだろうなと思います。
内容が面白いか、集まることが楽しいか、何か参加意欲がわくことがないと難しい。


大都市と同じこと(内容や金額やスケジュールや・・・)をやったのでは人は来ません。
(大学や自治体の外郭団体が主催するセミナーでさえも集客が大変そうですから。)
大都市型のサービスが地方で受け入れられないのと同じです。
その地域地域に合ったものでないと、賛同してくれる人は少ない。


まだまだ始めたばかりですが、開催を重ねて地域に溶け込んだSITWをつくっていくつもりです。
スタッフがやる気なので、とてもうれしいです。
集客そのものはこれからどんどんやっていきますが、あまり集客そのものを
反省材料にしないよう進めていこうと思ってます。


PS.
なぜ勉強会を始めたか。
詳しくはSITWのMLに書いてますが、都会との技術力のかい離を無くしたい、
技術者同士交流を持ちたいと思ったからです。


この地域では大きな仕事はほぼ自治体の仕事です。
自治体が発注する仕事に皆大変な思いで取り合いをします。
仕事を取った結果、そのシステムなどを作るのは中央から来たスタッフです。
スタッフは納入後、中央に戻り地域のスタッフは後始末をします。
地域にはお金も技術も残りません。
すべてがこのような話では無いですが、多くの場合この傾向です。
こういうスタイルにこの地域は慣れ過ぎている気もします。


淋し過ぎます。技術力を地域の力にしたい。そんな思いがあります。